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トマト栽培

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 今年は久しぶりにトマト(大玉とミニ)を栽培しています。今ちょうど収穫期で、毎日ギリギリ食べきれるかどうかくらいの量がとれてます。栽培してみて色々思うところなどあったので、忘れないうちに色々書いておきます。

 

 種を蒔いたのは、確か4月の最初の週だった。本当はもっと早い方がいいんだけど、気温がちょっと低くて、面倒だったので、4月になってしまいました。これが後々の収穫量減少問題に繫がる。

 ちなみに種は、普通に売ってるトマトの実から採取したものです。そんなところでケチるなよって感じだけど、面白さ優先で。食べて美味かったトマトの種を蒔けるので、味がわかりやすくていい。

 5月の20日頃に、最初の蕾が膨らみ始めてきて、定植しました。同じ土で育ててるのに、ミニトマトは問題なく順調に成長してて、大玉トマトは窒素過剰気味で葉が巻いてしまった。窒素過剰はしばらく続いたけど、特に大きな問題はなく、やがて収まった。

 土作りは、そこら辺の雑草をたくさん刈ってきて、細かく刻んで土に混ぜ込んで、水を撒きつつ(3月はものすごい乾燥してたので)、一ヶ月くらい寝かせたところに、骨粉と硝酸カルシウムと硫酸カリウムを独自の配分で撒いて、ph確認してからトマト定植しました。適当すぎたけど、結果的にわりとうまくいったのでよかった。phがやや高め(6.5くらい)だったので、少しだけクエン酸を撒いたりもしました(ほぼ効果無いだろうけど、気休め程度)。

 ↓6/26 開花日は不明ですが、着果。花の数が一段に三個しかなくて、ひとつでも着果しなかったら困るところでした。
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 ↓6/30 グングン大きくなる。カマキリの幼虫が見張り役。
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 ↓7/7 ミニトマトの収穫が始まりました。トマトはサイズにかかわらず着果から40~60日くらいで赤くなるらしい。気温が高いほど早くなる。5月末に花が咲き始めたので、それがこれでしょうね。40日くらいで収穫できた。

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 ↓7/8 一本の大玉トマトに黄化葉巻病の可能性が出てきたので、引っこ抜いて処分しました。黄化はしてるけど葉は巻いてなかったので、どうだかわからないけど、本当だった場合、たちの悪い伝染病なので、早めに対処してしまいました。同じ土で育ててる他のトマトには全くこのような黄化はなかった。このあと他のトマトに発症する事もありませんでした。
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 青枯れ病になった疑惑の大玉トマトもいて、雨の日に先端だけ萎れていたのを発見して、これはもしやと思って、粉末の硫酸カルシウムを茎に塗りました。というのも、カルシウムは免疫に関係するらしく、明確に欠乏すれば実の尻腐れになったりしますが、そこまでいかない欠乏でも、免疫力が微妙に弱まって、それによって病気になりやすくなるんだそうです。だからカルシウムは病気予防のため、多めに与えた方がいい。そのカルシウムは根から吸収されにくく、葉に撒いても吸収されない。唯一、茎に塗ったカルシウムはよく吸収されるらしい。というわけなので茎に塗りました。効果あったかどうかは不明ですが、そのあと青枯れ病は発生していません。土にもカルシウムを追肥しておきました。

 カルシウムをたくさん撒くと、カリウムマグネシウムの吸収がしにくくなって、そちらの欠乏症が出る事がある。でもカリウムマグネシウムの欠乏症は、発見してすぐに対処すれば問題なく済むものなので、恐れる必要はない。病気になる方が怖いので、カルシウム過剰気味なくらいが一番ちょうどいい。

 カルシウムの種類については、水酸化カルシウムはph高すぎて使いにくい。貝殻のカルシウムはほとんど溶けないので効果が弱い。塩化カルシウムはよく溶けるけど、塩化物イオンはちょっと困る。硫酸カルシウムはよく溶けるし害がないので使いやすい。硝酸カルシウムはものすごくよく溶けるけど、窒素分も含んでいるので、バランス考えながらの追肥になる。自分は硫酸カルシウムと硝酸カルシウムを組み合わせて使いました。使用済みの鋳造用石膏が硫酸カルシウムの塊なので、これを砕いて使えます。

  ↓7/9 上の写真と同じトマトです。肥大中。この頃には二段目も三段目も着果して、同じように大きくなっていってる。
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 ここで問題が発生。今年は梅雨明けがかなり早く、一気に気温が上昇。毎日38℃くらいの最高気温になった。一番暑かった日は、日本新記録の41.1℃。トマトの花粉は36℃で受粉能力を失うという情報があって、その通りに、梅雨明けしてからの花がほぼ全て着果せず落ちてしまいました。5%ほどは奇跡的に着果してるけど、95%は着果できず。もう駄目だなと思ったので、全部摘芯してしまいました。もっと早くに種蒔きをしておけば収穫量を増やせただろうと思います。トマトの種蒔き時期は重要。或いは移住するしかない。

 ↓7/16 暑すぎるのか、僅かに肌荒れしてきてるトマト。直射日光が当たってるからかもしれない。上に写ってる葉を見ると、黄色くなってるところがありますが、おそらく実に栄養を吸われた事による微妙な窒素かカリウム不足だと思われる。どちらも少しずつ追肥してるので、ひどく悪化しない限り大丈夫。
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 ↓7/16 このミニトマト、開花が少し遅かったのもあるけど、そろそろ熟してもいいはずなのに赤くならず、というかなんだこの白さは、という謎ミニトマト。もう熟してるんじゃないか疑惑もある。だけど、赤いミニトマトからとった種なんですよね。赤くなると信じて待ち続けている(7/24時点で未だに赤くならず)。こいつはあとでまた追記します。
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 ↓7/16 普通のミニトマトはこんな感じよ。全然違うでしょ。こっちはどんどん赤くなって収穫できてる。
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 ↓7/20 大玉トマトの初収穫。割れてしまった!けど美味しくできました。水をやりすぎると割れる、とよく言われてるけど、根本的な原因はむしろ乾燥だと思う。乾燥して、トマトが乾燥対策のため吸水力を上げたところに、普段通りの水が来るから割れる。その乾燥も、この暑さが原因なんじゃないかという予想がある。だって水やりしなかったらしなかったで、一日で萎れてるんだからどうしようもない。水バランスの調整が容易な水耕栽培に興味が出始めてきてます。市販の培養液は高いから自作するとして……とか色々考えてる。あとトマトにも言いたい事がある。もうちょっと皮の弾力性を高めてくれや。柘榴じゃないんだから。
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 全体的な感想。とりあえず収穫までいけてよかった。トマト栽培は何度か経験あるけど、それも十年くらい前、子供の頃にやってただけだから、窒素がどうとかカリウムだのカルシウムだのなんて全く考えてなかった。今回の栽培で、種蒔きを早くする必要性と、もっと涼しい地域への移住の必要性を痛感しました。来年は水耕栽培に挑戦してみたい気持ちが今のところある。ただ面倒くさいからやらないかもしれない。どうなるかわかりません。土は連作障害出てしまうので、来年はナス科以外をやります。トマトはもう着果もしてないし、九月中に全部終わりなので、そしたらレタスやホウレンソウを植えて、来年の夏は棚作ってウリ系でもやるかな?耐暑性の高い野菜にしたい。とか言ってると冷夏になったりする。

 

 7/27 追記

 ↓例の謎ミニトマト、色が付きました。やっぱり赤かよ!どうなる事かと思った。でも赤というよりは桃色ですね。
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 ↓上が桃色ミニトマト、下が普通の赤ミニトマト。味は、赤は普通のミニトマトですが、桃色は微妙に大玉トマトっぽい感じがしました。実が柔らかく、酸味が少なくて、旨味がある感じ。どちらかといえば自分は桃色の方が好きな味だけど、こういうトマトを食べたいなら大玉トマト育てればよくね?みたいな感じもある。せっかくミニトマト育てるなら普通の赤ミニトマトでいいという気もする。まあどちらも美味いし、たくさんできてくるので嬉しいです。強いて言うと桃色の方が着果率はいい感じがある。暑い中でも10%くらい着果してくれてる。
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 ↓大玉トマトは割れまくり!色々調べてみたところ、やっぱり日光が当たってしまうと皮が硬くなって、割れやすくなるらしいです。暑さも影響するらしい。果樹栽培のように実を何かで覆うと対策になるらしい。もう今年の大玉トマトはあと少ししかなく、ほとんど既に割れてるので、いいですが、来年は色々考えたい。
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 ↓この日の収穫がこれ。割れまくり。まあ食べてしまえば変わりません。
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 ↓またカマキリいた。一ヶ月前にもいたやつかな?

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