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エテルナ収穫

 めちゃくちゃ眠いけどメロン収穫したのでブログ書きます。

 エテルナ夏系1号を収穫しました。日数は56日、積算温度は1315℃でした。これが正しいのかどうかは切ってみないとわかりません。まだ梅雨明けしておらず、7月の気温が非常に低いんですが、6月の気温は高めだったので、全体としてはそんなに平年と変わらない感じなようです。昨日今日は特に寒くて、夜は毛布にくるまって寝ています。暑いとメロン収穫後の消耗が激しくなってしまうので、追熟するにも高すぎる気温はよくないので今くらいがちょうどいいんでしょうね。

 葉面積は最後まで十分に保てました。蔓先も最後までギリギリ持ちました。果実重量は、当初の悲観的な予想では1kgいかないかなと思ってたんですが、結果的に1.1kg(体重計で計ったので1100g~1199gの間だと思う)になりました。小さい事は小さいんですが、前半の状態からよくここまで来れたなという感動の方が強いです。

 もともとアールスメロンは1.3kg前後が標準とされていて、1.6kg以上が標準みたいになってるのは現代の話なんですよね。いやまあ今は現代なんですが。品種改良が進んだとはいっても、受光量は同じなのに果実が肥大すれば味は落ちますからね。でも今回の失敗した栽培で1.1kgという事は、うまく栽培したら1.6kg以上になる可能性は高い気がしますね。やっぱり夏系2号の方がいいのかな。メロン栽培は、大きくしすぎないという事がかなり重要な気がしてる。

 初期肥大が弱かったのに後半からの肥大が強かったという事は、外観の乱れにも繫がるようで、アールスメロンとしてあまりいい外観にはなりませんでした。写真ではわかりにくいかもしれませんが、果実表面が綺麗な球面ではなく波打っているような感じで、いかにも後半に肥大して変形しましたという感じです。ネットは太めになったような感じで、これもおそらく後半の肥大が強かったのが原因だと思います。なんだか野暮ったい感じのネットになってしまいました。まあこれはこれでとも思うんですが、手にとって眺めてると、気品のようなものはありませんね。栽培者に似る。

 肌は日除けが不十分だったので一部黒くなってしまいました。これは次から気をつけます。肌が黒くなるという事は、晴れた日にはそこが照らされて高温になるという事で、内部品質にも悪影響を及ぼしかねないというのはあるので。

 追熟は5日程度。中身がどうなってるか、怖楽しみ。

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 参考に……エテルナの本来の姿がこれです。これと比べちゃうと^^;

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 まあとりあえず収穫できてよかった(気が休まる)のですが、育てた6個のうち無事に収穫できそうなのが2個で、メロンとしてギリギリ食べられそうなのが2個かな〜で、残りの2個はメロンとして食べられないものになりました。そう前回ウリハムシにやられた株のメロン、食べてみたんですがやっぱり駄目でしたね。摘果メロンの方がクセがなくて美味しかった。中途半端に育つとメロンの悪いところが強くてまずい。6個中2個しか(たぶん)マトモなメロンができなかった。

 今回の夏作の失敗の原因は複数あります。定植直後の保温不足と灌水不足による草勢の低下。ハウス栽培までしなくても、生育前半にトンネルで保温するだけでもだいぶ効果あると思います。根腐れを恐れて灌水を控えがちになったのですが、やってるうちにだんだん勝手がわかってきて、最初の灌水は少なすぎたなという事がわかりました。構造的に根腐れの発生しにくい栽培ベッドにするべきというのもある。一応、土の厚さは10cm程度にしましたが、まだ厚いようで、しかも底が密閉されていたので灌水量に気を使いました。来年は7cm程度にして底をできるだけ通気させたいと思ってます。どれだけ大量に水をやっても、過剰分は下に流れていくし、土中の酸素濃度は高く保たれるから根腐れする事がない、という状態を構造的に作りたいと思います。人為的ミスが発生しない構造を作る。

 あとウリハムシ対策。定植直後にハクサイダニが冬野菜から引き継がれて悪さしてたり、カメムシが着果後の果実を刺していたり、雄花に大量のアザミウマが発生していたりといったところも対策しなければ安定しない。

 病気は何とかなっていて、雨よけが不十分で、しょっちゅう雨水や泥水を被っていましたが、収穫まで病気が致命的になる事はありませんでした。でも雨よけはちゃんとしましょう(毎日濡れてるメロンを見る人間の精神衛生上の問題)。うどん粉病はダコニールだけだとジワジワやられていく感じでしたが、モレスタン水和剤を散布したところ、一瞬で消えてなくなりました。やっぱり農薬はどんどん買って使っていった方がいい。モレスタンはおまけにハダニ系にも効果があったりなかったりするようなのでお得です。

 改善すべき点はたくさんあるんですが、基本的なところでうまくいってる点もたくさんあるので、それらを確認できた事は大きな収穫になりました。例えば土の量とか、施肥量とか、株間とか生育過程とか色々。昔の論文に書いてあった内容を実際に確かめられたのでよかった。来年の飛躍に向けて。というかそもそも自分は何を目指してるのか。

 

 まだメロンあるんですが、おそらくあと5日くらいで全部収穫し終えると思います。赤肉F2メロンは流石に蔓先が駄目になってきてるけど、あとちょっと頑張ってほしい。他のは厳しいかな。秋作メロンは本葉2枚目が出てきたところですが、この低温で生育が遅れると、収穫が間に合わなくなる可能性があるので心配です。まだ1週間くらい梅雨明けしないんじゃないかという気がしてる。