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灰から炭酸カリウムを作る

 どうも、雪柳さんです。今日からまたブログ始めます。

 

 植物を燃やして得られる灰に含まれる水溶性の物質のほとんどは炭酸カリウムなので、灰を水に浸して、固形物だけ取り除いて、水分を蒸発させれば、炭酸カリウムが結晶として得られるわけです。

 

 まずは、適当に拾ってきた木の枝や枯草などを適当に燃やして、適当な灰を作ります。木は完全には燃え尽きず炭になりがちですが、まあ大丈夫です。使った木や草は乾燥重量で5kgくらいかな?


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 それで作った灰を鍋にぶち込んで煮ている状態です。煮なくてもいいけど、煮た方が手っ取り早く溶けやすくなる。せっかちなので煮ました。


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 固形物を雑に取り除いた状態。まだ細かい粒子などがあるので、もうちょっと綺麗にします。


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 わりと綺麗になりました。


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 で、水分を全て蒸発させたものがこちら。強いアルカリ性を示したので、確かに炭酸カリウムです(たぶん)。

 作業の途中、こぼしたり雑にやったり色々したので、ちょっと減りましたが、10gくらい取れました。元の重量が5000gくらいで、そこから10g、20gくらい取れるというのは、効率はかなり悪いけど、まあ実際のところこんなもんかなという感じ。

 不純物は、ナトリウムやマグネシウムが少し含まれていて、茶色いのは、漉しても除去できないレベルの炭素などの微粒子です。こうして得られた結晶の中に、炭酸カリウムは割合として、八割くらいは含まれてるかな?と思ってます。

 で、その不純物のうち、多くを占めるのは炭酸ナトリウムだと思われるので、実用上で考えると、炭酸カリウムと炭酸ナトリウムは似たような働きをするものだから、実質九割程度の純度と考えても差し障りはないかなとも。まあよくわからない。使えりゃいい。

 

 それで、この炭酸カリウムの使い道ですが、結構色々使えます。石鹸を作ったり、ガラスを作ったり、火薬を作ったり、色々作れます。(炭酸カリウムを抜き取ったあとの灰にも、まだ炭酸カリウムは少し含まれているので、これは植物などの肥料として撒いておくといいです。)

 自分は、アルミニウム空気電池というものを大量生産しようと計画していて、そのための電解質の原料に、この炭酸カリウムを使うつもりです。炭酸カリウム水酸化カルシウムを混ぜて、水酸化カリウムにして、その水酸化カリウム電解質にして電池を作る。

 かなり大量の炭酸カリウムが必要になる。今回の作業で10g程度だから、これから1000gだの10000gだの作るって考えると、気が遠くなるぞいo(^-^)o

 ちなみに炭酸カリウムは普通に市販されていて購入可能です。でもちょっと高い。硫酸カリウムとか塩化カリウムとか炭酸ナトリウムの方が安い。手間賃考えると買った方が安いし、純度も高いので、まあ皆さんはそうした方がいいでしょう。