http://www.geoffrey-kolbe.com/barrel_twist.htm
このサイトの計算機が最強。最適なバレルのツイストレートを計算してくれるサイトは数多くあるけど、自分が探した中ではこのサイトが最強です。
"BARREL TWIST CALCULATOR Calculates the optimum barrel twist for a bullet of a given shape. This is a powerful and flexible program, but the usual rule applies - garbage in, garbage out."
「銃身のツイストレート計算機。任意の形状の弾にとっての最適な銃身のツイストレートを計算します。これは強力で適応性の高いプログラムですが、ひとつ忘れないでおいてください。ゴミを入力するとゴミが出てくる。」
まあ、細かい事は各自やっていってください。下の説明文の中で重要っぽそうなところを少し和訳しておきます。
"The program will calculate what barrel twist is required for a Stability Factor S = 1.5 and plot a graph of this twist as a function of muzzle velocity."
「このプログラムはスタビリティファクターがS=1.5になるために必要な銃身のツイストレートを計算します。そしてツイストレートを縦軸、弾速を横軸としたグラフを表示します。」
"The rotational velocity of the bullet diminishes at a much slower rate than its translational velocity, so the stability of the bullet (usually) increases as it moves down the range."
「弾の回転速度の減衰率は、弾の飛行速度の減衰率よりも小さいので、弾の安定性は（普通は）弾が飛んでいけば飛んでいくほど高まります。」補足：大抵の場合、右肩上がりのグラフになりますが、これは弾が飛行していて速度が下がってきた場合に安定性が下がるという事を意味したものではない。という事です。よかった～。しかし、サボット弾の場合は、弾の断面を円形でなく多角形にした方が滑らなくて助かるので、そこんとこの抵抗で減衰率がどうかとか考えていくと少し問題。まあ八角形くらいなら円形と大差ないだろうけども。
"A Stability Factor of S = 1 is "marginal" where the bullet is verging on being unstable, so a Stability Factor of 1.5 is reckoned to be a good working value to ensure stability at low temperatures or high atmospheric pressures when the air density is high."
「スタビリティファクターがS=1の時は境界線上です。つまり不安定になる直前という事です。スタビリティファクターが1.5というのは、気温が低かったり気圧が高かったりして空気の密度が高くなったとしても安定性を確保できるために、余裕をとってある数字です。」
"Inside the barrel, the bullet is rotating about its centre of form, but as it exits the muzzle it starts rotating about its centre of gravity. If the centre of gravity of a poor quality bullet is offset from the central axis of symmetry on which the centre of form lies, then there can be a sudden sideways jump as the bullet exits the barrel. This jump can lead to a short term instability resulting in a large yaw angle and nutation which is not good for short range accuracy. The faster the rate of twist, the worse this short term instability is and the bigger the group size. So historically it has been important to keep the Stability Factor as low as possible. These days however, the quality of bullet manufacture is so good that using faster twists, resulting in higher Stability Factors than S = 1.5, is not really a problem."
「弾の重心が銃身の中心軸とズレていると、弾は銃身の中では銃身の中心軸を中心に回転しますが、銃身を飛び出した瞬間に今度は自分自身の重心を中心にして回転するようになります。この時に嫌な動きをして射撃精度に影響してきます。なので歴史上、できるだけツイストレートは低い方がいいとされてきました。しかし現代では生産される弾の精度がよくなったので、ツイストレートが高くても問題ありません。」補足：弾を自作するうえでは重要。ツイストレートは低くしたい。しかしツイストレートが低くても安定する弾というのは飛行中の空気抵抗が大きくなる。
はい、まあそんな感じです。散弾銃のサボット弾を設計して自作する際に、この計算機がないとほとんど何もできません！非サボットのスラッグ弾なら、まあほとんど球形みたいなもんだから、大した影響はないだろうけど、空気抵抗を減らすために細長くした弾は、横転すればめちゃくちゃな飛び方をするので、安定性が重要です。
そろそろ自分も弾を作っていかないといけない時期になってきたので、メモも兼ねてブログに書いてみました。みんなで高精度の弾を作っていきましょう。目指すところは200m先の鹿に狙って当てるサボット弾。またお願いします。
