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イチゴは外気温-6℃で低温障害

 -3℃予想だった日の朝が-6℃まで下がっていたようで、しょぼいハウス内のイチゴの花は流石に低温障害でやられてしまいました(うちの地域ではこのくらいが寒さの下限)。子房が凍るとすぐに黒くなって壊死します。開花前日の花も壊死してるっぽいけど、開花3日前くらいの蕾は平気っぽい。

 ハウス内外の気温はほとんど変わらないんだけど、イチゴの花自体の温度は結構高くなってるので、外気温-3℃くらいから低温障害が出てくるイメージ。地温からの熱で守られてるのかな。

 よつぼし。これはハウス外側の隙間風が吹いてくる場所にあった花なのでダイレクトにやられました。熟した果実は-6℃でも平気。青い実は若干しんどそうではあるが無事。この写真の実は34gあって、寒いからめちゃくちゃ甘かった。

 

 よつぼし2番花。これも咲いてた花はアウト。しかし、葉に覆われてたり地面に這っていたような花は低温障害を受けてなかったので、ここまでの寒さでも運がよければ耐えられるっぽい。

 

 ゆうべに自殖系統2番花。これもアウト。ゆうべに自殖系は花梗が長くて上に伸びるので冷気をもろに受けやすい。草勢が結構落ちてきてるので、2番花の着果数は少なくする必要があって、寒さで間引かれてもまだ多いくらいではあります。ただ2番花の頂花がやられたりすると気持ち的に残念。

 

 よつぼし。草勢は落ちてきてるけど、まだいける感じ。草丈は15~18cmくらい。糖度が高い。2番花はそんなに大きくならなそう。2月下旬までどのくらい草勢低下していくのか観察していきます。

 

 全体像。ハダニは少しいる。ヨトウムシが入り込んできてるので捕殺してる。株によっては3番花が出蕾してる。

 

 そろそろ採種用の交配をやろうと思います。交配の組み合わせは決めてあって、既に1個だけやりました。ゆうべに自殖系統14番×とちあいか自殖系統10番で、たぶん成功したと思う。開花2日前に除雄して、開花前日に交配してる。除雄がうまくいってるかどうか不安なのと、他の花の花粉が飛んできて混ざってないかが不安。虫はいないけど風が強いとハウスが揺れるんですよね。イチゴの花粉はかなり風に舞うので危ない。

 とちおとめ自殖系統は33系統作りましたがどれも微妙で、そのわりに食味で際立つものもないので、本命はゆうべに×とちあいかの組み合わせにしました。

 とちおとめ自殖系統3番は早生で良食味だが確実にとちあいかと交雑しており、痩果が浮き上がったり裂皮が生じたりするので不良。

 とちおとめ自殖系統9番は果皮の色が濃くて果形がかなり縦長。縦横比が2以上ある。

 とちおとめ自殖系統15番は大果だが果皮の色がピンク色。

 ○とちおとめ自殖系統17番は大果で多収、良食味。果肉が比較的硬い。果形が暴れやすく縦長。果皮の色はやや濃い。

 とちおとめ自殖系統20番は早生で草勢が異常に強い。交雑している感じはない。果実は小さくて色と味が薄い。

 とちおとめ自殖系統24番は果皮の色がやや濃くて形が良い。外観はとちおとめに似てる。味は薄い。

 ○とちおとめ自殖系統28番は果皮の色が濃くて形が良い。外観はとちおとめに似てる。食味も良い。新葉の出方が悪い。

 ○とちおとめ自殖系統30番は早生で多収で良食味。果皮の色はやや薄いがギリギリ許容範囲内。果肉が柔らかい。草勢が弱い。

 というわけで、とちおとめ自殖系統は今のところ17番、28番、30番が有望系統かなと考えてる。この3系統は草勢が強くないし、とちおとめに似てるので交雑せず自殖してると考えられる。

 食味は良いんだけど、他の品種と比べて優位なほどでもなく、普通に良いっていうだけなので、食味以外のデメリットを考えると、これをあえて利用する価値は少ないなといったところが正直。ただ交配してみないとわからないところもあるので、一応やってみる。

 

 三浦大根を収穫。思ってたより立派になった。畑のホウレンソウやら何やらにハクサイダニが走り回ってるので、早めに片付けないと春がやばい。