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イチゴ初収穫

 イチゴ初収穫しました。10月31日に開花したゆうべに自殖系統で、果重は超小さくて8g。この系統は果実が特に小さい。花芽分化が早かったので、もっと早く定植していればもう少し大きくなったと思うけど、それでもだいぶ小さい感じ。他の系統はそこそこ、15g以上(Lサイズ)になりそうなものがある。

 普通の品種改良ではこのサイズは実用性無しと判断されるだろうけど、我々は食味に特化した品種を作りたいところなので、果実の小ささはむしろ有利に働く可能性がある。糖度と収量は反比例するので、果実が小さい方が糖度が高くなりやすい。果重が大きいと、着果負担としては複数の花が同時に開花したのと同じ事になる。小さな花が徐々に咲いていった方が、収量が同じだとしても着果負担は軽くなって糖度が上がりやすくなる。

 

 断面はこんな感じ。ゆうべにより白っぽいかもしれない。切る前にも香りはあったけど、切ったら結構強い香りが出た。果肉は硬めで粘質。やよいひめに似てる食感。味は甘さと酸味が共に強くて、とちおとめっぽさがある。これはうまい。小さいけどこれだったらまあいいかっていう感じ。なかなかいいね。他の系統もどんどん比較していきたいところ。

 

 そういえば2番花ありました。系統によって違いはありそうだけど、わりと出てきてる。よつぼしはまだ1個も出てない。今出てきてる2番花が2月収穫だと思う。それで3番花が2月頃に出てくるのかな。早い株なら4月末までに4番花の収穫まで終えられそう。そういう感じの品種を目指していきたい。

 

 同じ10月31日に咲いたとちあいか自殖系統は、かなり大きな果実になってるけどまだ収穫できない。全体的にゆうべに自殖系統の方が開花から収穫までの日数が短そうな雰囲気がある。小さいからかな?

 とちおとめ自殖系統はようやく半分くらい開花した。以前に何かの論文で、とちおとめ自殖系統は不受精果が多発したという話を読んで、実際こちらのとちおとめ自殖系統にも不受精果が発生してます。花粉の量が少なくて、見た感じほとんど出てない。開花して数日経ってからちょっと出てるかなっていう感じ。

 あまおう自殖系統は未だに1株しか出蕾してなくて、その株は今日開花してた。たぶん今出蕾してない株は定植時に花芽分化してなくて、それだけ晩生な株は定植後もしばらく花芽分化しないので、相当に遅れると思われる。

 ヨトウムシがいまだにいる。アザミウマが早速発生してるので、増えそうなら薬剤散布したい(摘花していれば冬の間は抑えられそうな気もする)。ハダニは意外といないけど、絶対どこかにいる。アブラムシはいる。ダンゴムシやナメクジはハウス内にはいないようなので、果実が食べられる心配はなさそう。何をしてるのかよくわからないカメムシっぽい虫がいる(今のところ被害らしい被害は無い)。うどんこ病は今のところ無し。