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イチゴ定植!

 いよいよイチゴ定植しました。つらい育苗が終わったのが何より嬉しい(まだ晩生の定植が残ってるけど)。苗8作とまで言われるイチゴ栽培、育苗が終わればもうやる事はほとんどありません。

 3条植え。狭いけど、自殖系統なので親品種より小さくなるから、ギリギリ大丈夫かなと。2月までは問題なくて、3月以降は芽数少なめ葉かき多めの管理をしていけば大丈夫。手間はかかる。

 ハウス内の通路に繫がる道は無いので、ワープして入ってください。

 

 よつぼし。基準品種。これを超える品種を作ろうという計画です。今のところ一番元気。展葉速度はちょっと遅いかも?

 

 ゆうべに自殖。葉が大きいから繁茂しすぎるかも。なんか植えて数時間で元気になってきた。レタスみたいな葉色しやがって。

 

 とちおとめ自殖。親のとちおとめを超える良食味系統を選抜したい。一部とちあいかとの交雑疑い個体もあるので観察していきます。

 

 とちあいか自殖。数少ないけど一応植えました。ここから使える系統が出るかどうかはわからない。また来年播種して、別の方法で選抜してみる。

 

 

 課題

 自家消費用に育成された促成栽培用イチゴ品種は存在せず、既存の営利用品種で育成権が切れているもの(とちおとめや紅ほっぺ)を利用するしかない。営利用品種には、流通のため果実が硬く食味が劣ったり、完熟前に収穫して出荷するために酸味が弱く、完熟時の酸味が弱くなりすぎるという自家消費用に適さない欠点がある。更に、既存の促成栽培用品種はほぼ全て短日性であり、イチゴは低照度でも花芽分化に遅延を及ぼすため、家庭菜園の環境では街灯などの光害の影響を受けやすい。また、イチゴはランナーによる栄養繁殖で増殖されるが、病害虫の伝染が生じるリスクがある。小規模な家庭菜園で品種を維持する場合、全ての親株にウイルスなどの感染が起きると治療は不可能であり、品種が断絶する。そのため、小規模な家庭菜園における品種の安定的な維持のためには種子繁殖が優れる。

 よつぼしは長日性の促成栽培用品種であり、照度の高い環境でも花芽分化に悪影響がない。また、よつぼしは果実が比較的柔らかく、酸味も比較的強いため食味が優れ、自家消費用の促成栽培用品種として有望である。よつぼしは種子繁殖型品種であり、病害虫の伝染リスクを低減する事が可能であるが、種子は毎年購入する必要があり、高価である。

 

 本計画

 よつぼしの自殖固定系統を育成し、独自の固定系統と交配し、自家消費用の促成栽培用種子繁殖型品種を作出する。長日性を持ち光害の影響を受けず、果実が柔らかく高糖度で酸味があり食味に優れる品種である。両親系統を種子繁殖によって維持し、毎年交配してF1種子を作る事で、小規模な家庭菜園においても病害虫の影響を受けず安定的に品種の維持が可能である。