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メロン栽培2021スタート スイカトマトイチゴ

 メロン栽培、今年もやりまっせ〜。品種はアールスダーリン夏系とエテルナ夏系2号です。どちらもアールス系メロン。

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 アールスダーリンは大和農園が出してるアールス系メロンの中でたぶん一番高級なやつで、昔はうどんこ病抵抗性品種として出してたっぽいんですが、今はつる割れ病抵抗性(しかもレース0のみ)としか書かれていません。つまり特別な抵抗性は無い。でも味はよさそうなので今回試しに育ててみます。

 エテルナは去年も栽培した品種ですが、今年は夏系2号にしました。去年は夏系1号だった。家庭菜園だと、前半は気温が低すぎて、後半は気温が高すぎるので、どちらに合わせるかという話になる。夏系1号や春秋系なら初期生育とか着果直後の初期肥大とかで有利だと思うけど、終盤に肥大しすぎたり暑さにやられて萎れる危険がある。小さめでも高品質なメロンを作ろうという事で今回は夏系2号にしました。

 

 種の外観で品種が区別できる(取り違え防止のためにありがたい)。左の小さい種がエテルナ、右の大きい種がアールスダーリン。なんとなくだけど種は大きい方が初期生育はよさそうなイメージあります。

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 それで、今回のメロンは新土佐に接ぎ木します。理由は草勢の確保と、根量を増やす事でウリハムシ幼虫に食われたとしても耐えられるようにするためです。家庭菜園のメロン栽培で失敗する原因の大半はウリハムシ幼虫だと思ってる。梅雨明け後の晴天で萎れるとしても、その原因はウリハムシ幼虫に根を食われているから。多くの人はウリハムシ幼虫の存在に気づいておらず、ウリハムシ成虫だけを必死になって追い払ってる。新土佐の根量と伸長力があれば、半分食われたとしてもまだ余裕がある。ネットメロンと新土佐の親和性には問題ない。アールス系メロンと新土佐を接ぎ木した前例もありました。

 問題は、吸肥力が強くなりすぎて、ほぼ確実に窒素過剰になる事と、窒素とカリウムがカルシウムと競合してカルシウム不足になる事です。カルシウム不足は特に致命的。普通の地床栽培ではこれを防ぐ手段がないので、ネットメロンが新土佐に接ぎ木される事はありません。でも隔離栽培なら施肥量を厳密にコントロールできるので、新土佐に接ぎ木したとしても窒素過剰にはならないし、カルシウム不足にもならないのではないか。(仮説)

 まあたぶんいけると思うんですが、ネット発生期の水分管理が難しくなる可能性はある。ハウス栽培でないと温湿度の管理ができないので、「高温乾燥で果実が硬くなり肥大しやすくなるため、大割れ防止のため土壌水分量を減らす」または「低温多湿で果実が軟らかくなり肥大しにくくなるため、ネット発生を促すため土壌水分量を増やす」のどちらかになると思います。新土佐に接ぎ木すると、土壌水分量に対する反応が敏感になって、少しの差で失敗する可能性がある。

 

 接ぎ木をした事が一度もなくて、今日人生初めてスイカで接ぎ木をしました。やってみた感想、うまくいってる気がしない。これ無理じゃね?あと台木の発芽率が悪すぎて、台木不足になりました。今年はスイカは全部接ぎ木して育てようと思ってたけど、自根栽培を余儀なくされました。まあ、まだ2年目だからつる割れ病はセーフだと思うし、所詮は露地栽培だから低温伸長性なんてあってもなくても大差ないし、去年も自根でうまくいったし、キタネコブセンチュウが大量にいるからスイカ自根の方がむしろいいくらいだし、……次頑張ります。

 今年のスイカ品種は、去年も育てた甘湧、アジアン小町と、今年初めての味きらら、夏きらら、の4品種です。味きららは甘湧より発芽の勢いが弱いような気がして、難しそうな品種です。味はいいらしいのでうまくやりたい。でも甘湧もめちゃくちゃ美味いので、甘湧でよくない?という気が既にしている。夏きららは高温期向きの品種で、8月収穫用です。

 

 トマトは順調に生育してる。ただ、大玉トマトとミニトマトの苗が混ざって、どれがどれだかわからなくなった。開花してから定植なので、そこで区別がつくだろうと楽観的な構えです。品種はサンロードと甘っこ。今年のトマトは全て隔離栽培です。サンロードは上級者向けなどと書かれていますが、隔離栽培に適した品種らしい。甘っこはミニトマトの中では味のいい品種。うまくいけば今年は食べ切れない量のトマトがとれる予定。農薬で治せる病気ならいいんだけど、モザイク病だけは怖いね。

 

 イチゴは葉っぱが動き始めました。ハダニがかなり発生してきたので薬剤散布しましたが、効くかどうか不明です。イチゴの冬の葉っぱは硬くて、寝てるので葉裏に薬剤がかかりにくいうえ、展着剤があっても弾くので、かなり嫌な感じです。最悪、手作業でハダニ殲滅します。