ブログ

ブログです。

ソラマメの収穫が本格化

 明らかにソラマメの莢がカチカチになってきました。積算温度も780℃程度になったので収穫適期だと思われます。カチカチかどうか微妙かなというものはほとんどまだ若いですね。食べられるけどホクホク感が物足りない。でも一部はカチカチでなくても適期になってるので難しい。少しホクホクしてきて、甘味と旨味が減り始める直前くらいが最適だと思われる。可食期間は長いけど最適期間は短い。ホクホク感なんて要らなくないかと思われるかもしれませんが、甘味と旨味が同じでも食感が違うだけで結構違いますよ。冷凍の枝豆の食感が劣るのと似たような感じ。

 以下は5月10日の写真。枝が40本あって、1本あたり10個の莢がついてるので、400個収穫できる予定です。それが30日間にとれるのであれば、毎日の収穫量はこのくらいになりますよね。後半ほど収穫量は増える。可食部として見ると全然余裕で食べられてしまう量です。

 ところで収穫開始が5/10というのはかなり早いようです。西日本なら普通だけど、ここ北関東ですからね。普通は20日以降になるらしい。遅霜の無い暖冬だったのがよかった。初めての栽培でこんなうまくいくなんて。f:id:comeliness:20200511225658j:plain

 

 大きい莢は長さ18cmくらいで、重さは54gでした。このソラマメの品種はサカタの「一寸そら豆」とだけ書かれているもので、普通のソラマメは河内一寸とか打越一寸みたいに区別されてるんですが、このソラマメはただの一寸ソラマメっぽいです。それが何なのかは不明。見た目として、河内一寸はもっと莢がずんぐりしてて豆が大きいようです。

 以下、不正確な憶測ですが。このソラマメは芭蕉成か、または芭蕉成に近いのかな?莢が無駄に長い(空洞が大きい)のでそれっぽさがある。芭蕉成とは大阪(大坂)で昔から栽培されていた最も古いソラマメで、莢が長いのが特徴らしい。ソラマメの俗称だったので品種名として登録できなかったらしい。おそらく打越一寸より育てやすくて、農家の経営的には欠点があるのかもしれない。であれば、打越一寸は農家の栽培品種として、芭蕉成は家庭菜園用の品種として棲み分けができるわけですね。サカタでわざわざ分けて販売しているからには何か有益な違いがあるんでしょう。

 河内一寸は芭蕉成から2粒莢で大粒のものを選抜した古い品種で、陵西一寸は仁徳陵の西にあった種屋が販売した品種(芭蕉成から選抜したものか?)、清水一寸は河内一寸を導入した愛媛県の清水という地名から名前が付けられた系統(清水で採種を繰り返した河内一寸)らしい。あと仁徳一寸ってのもありますが、これは……陵西一寸と何か関係があるのかな?

f:id:comeliness:20200511225709j:plain

 

 栽培前は病気を警戒していたというか、なったら嫌だなと思ってて何もしてなかったんですが、結局のところ病気はほとんど発生していません。生育は全て順調で、低温期に分化した花芽が咲き終わったからなのか、勝手に開花が終了しました。摘芯せずとも勝手に芯が止まりました。アブラムシはテントウムシが勝手にやっつけてくれます。

 施肥量もおそらく最適で、下葉の黄化はほとんどなく、脇芽がほとんど生えてきません。1株4本仕立てで、前作はサツマイモなので残肥はほぼ無しで、総施肥量は窒素16gです。もう既に全て施肥済みです、最後の追肥は5/10に行いました。ただ今後まだ少し追肥した方がいい可能性はあるので、栽培終了したら施肥については詳しくブログ書きます。ソラマメ栽培もいよいよラストスパート!

f:id:comeliness:20200511225715j:plain