Blenheim Orange というイギリスの古い品種です。思ってたより早生で、積算温度1200℃くらいしか経ってないけど、果皮が黄化して香りがして離層が生じていたので収穫しました。溝があるタイプの危ないメロンで、この溝に沿って小さい亀裂が生じておりました。ギリギリ割れなかった。
離層ができて、ヘタがとれかけてる。吊ってたけど自然に落ちる前に収穫は可能。ネットはまあまあ立派に出て、全体的に見た目は綺麗な品種ですね。重さは1.5kgでちょうどいい。
追熟は4日くらい。中身は綺麗なサーモンピンク。皮が極めて薄く、マンゴーのように皮がペラペラになるまで食べられる。むしろ他のメロンがなんであんなに皮が厚いんだとショック受けるレベル。甘さは普通にあってうまい。肉質は緻密で柔らかく、果汁はアールスなどと比べるとやや少ない。皮際まで柔らかくて可食部が大きいので満足感がある。香りは赤肉メロンのいいものが普通にある。色がそんなに濃くないからカロテン臭は弱い。ピリピリ感は無かった。それとは別に、何か酵素的なものが食後に少し残る。
全体的に、日本のメロンとは性質が異なって面白い品種でした。欧米ではいくらか栽培されていて、露地でトンネルもせず地這い栽培しているっぽいです。ヒーローオブロッキンジよりこっちの方が少し甘い気がするけど、総合的にはヒーローの方がクセがなくて肉質ジューシーで美味しいかな。日本で売るならヒーローよりこっちの方が受けると思う。日本に梅雨さえなければ、このタイプのメロンが露地栽培されて安く流通してたでしょう。