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アレチウリの種

 利根川の河川敷に雑草が生えているとすれば、それはクズかアレチウリかのどちらかだ。豆の葉っぱがクズで、瓜の葉っぱがアレチウリ。そのアレチウリの種があったので、拾って観察してみました。(アレチウリは特定外来生物で、生きたままの運搬や栽培は違法です)

 こういう果実が蔓の節ごとにできてる。トゲはめちゃくちゃ痛くて、微細なカエシがついているようで、刺さると抜けなくなります。短日条件で無限に開花結実を続けるようで、早い時期に咲いたものは既に落果していて、遅いものはまだ青々としていました。流石にもう寒くて伸長していないらしい。種をとるなら、蔓についている中でできるだけ古いものがいいと思う。落ちたものは発見が困難で、若いものは未熟の恐れがある。

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 アレチウリの種。縦は10~11mm、横は7~8mmくらいで、アレチウリの中では大きい方らしい。色は黒っぽい灰色。薄い灰色の種もあって、それはなんとなく未熟っぽそう。スイカの種より大きく、カボチャよりは小さい。

 アレチウリはキュウリとスイカの台木として親和性があり、特に低温伸長性はカボチャの中で最強のクロダネカボチャよりも優れるそうです。センチュウに対して耐性があり、耐塩性、耐湿性もカボチャより優れる。発芽率に難があり、適切な処理をしないとほとんど発芽しない。暑さにはやや弱く、カボチャに劣る。

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 よく見たらツルマメが生えていたので、ちょっととってみました。大豆の原種です。見た目は完全に大豆。原種は黒豆なんですね。かなり小さくて米粒サイズです。これを大豆サイズまで育種した昔の人はすごいなと思いました。(小並感)

 北海道の日高地方までツルマメが自生しているらしい。現代の気候なら十勝でも生育できそうだけど、襟裳岬を越えるのが難しいのか、いないらしい。北海道のツルマメは本州のツルマメより早生で、粒が大きくて、葉の形なども違うらしく、もし低温伸長性が優れるなら、枝豆の台木に使えないかなと思ったりしてる。

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